看護管理者とは看護部長をはじめ、看護師長や看護主任といった看護師の役職のことです。例外はあるものの一般的に看護部長になるには20年、看護師長は15年、看護主任は10年の看護実務の経験が必要だと言われています。しかし、認定看護管理者という資格を取得すれば、もっと短期間で上位の役職に就けるでしょう。認定看護管理者は、認定看護師や専門看護師と同様に日本看護協会が認定する正式な資格で、どの職場でも効力を発揮するはずです。
認定看護管理者になるルートは、複数用意されています。まず、認定看護管理者教育課程のサードレベルを修了すれば、認定看護管理者の資格を取得することが可能です。また、看護系大学院で看護管理の修士号を取得したうえでその後3年以上の実務経験を積んだり、看護師長以上の役職経験を3年以上重ねたりした看護師も認定看護管理者になれます。逆に、看護師長以上の職務経験を3年以上積んだ後に、看護管理の修士号を取得した場合も同様です。
このように、大学院の修士課程で看護管理を学べば、わずか3年の実務経験だけで上位の看護管理者に就けるようになりました。実務経験の期間条件が大幅に緩和されたおかげで、認定看護管理者の資格を取得して看護管理者を目指す看護師が増えるでしょう。認定看護管理者になると、「看護管理者に必要な知識を身につけ、医療機関の組織改変により患者に良質のケアを施せる能力を持つ人」と認められたことになるのです。